今日仕事終わりに最寄り駅ついて、本屋に行った。
23時は過ぎていたけれど、0時まで開いているからのんびりふらふらとしていた。
そこに自分が一番好きな本と言えるものがついに文庫化されていた。
趣味の話になったりするときに、「本読むの結構好きなんだよね。」なんて言う人と出会うことが多い。
あたしは、「本を読むことが大好きです。趣味です!」とは自分からは大きく言えないけど、本を読むこと自体は嫌いでないし、好きな方だと思う。
出身中学校に朝読書があって、それまで活字苦手だったけれど、山田悠介さんの「ニホンブンレツ」を読んで以来、山田悠介さんの本がすぐのめりこめるから、本を読むことは好きになった。
山田悠介さんの本は基本好きなのですが、
「特別法第001条 Dust」と「その時までサヨナラ」は、今でも心に残る名作。
この二つは活字苦手な方に、まずおすすめしたい本かもしれない。
あと、「8.1」という短編小説集の中の「黄泉の階段」は好き。
出身高校にも、10分間の昼読書の時間があったので、最初は山田悠介さんの作品ばかり読んでいた。
「名のないシシャ」「アバター」「復讐したい」「レンタル・チルドレン」を読んだ気がする。
この時に「その時までサヨナラ」も読んだ。
親しい友人に勧められて、読んでみた「君の膵臓をたべたい」は家のベッドの上でクライマックス号泣した。
その友人は「図書室で読んでたから泣くの堪えるの必死だったわ。」と言っていた。
ちなみに、実写化はその子と二人で観に行った。
図書委員なんかも、高校一年、高校三年で勤めたりもしてたな。一週間に一回、お昼休みに行って当番行うのは面倒だったりもした。
なんせ、お昼休みは友人とだべっていたい性分だったので。
それでお昼休みが終わって10分間の昼読書が始まるわけです。
そこで、本を読むと止まらなくて、5限目は本読んでしまうから、授業なんてそっちのけだった。
あの時はずっとひたすらに読む時間があった。
高校の頃は卒業間際まで、携帯も持ってなかったしね。
次第に高校三年で授業も少なくなったりして、
アルバイトもデニーズとファミリーマート掛け持ちして、教習所も通った。
そうすると一日に自分の時間はほぼなくなっていた。
この頃から自分のスケジュールに何もない日を作るのが嫌で、アルバイトはひたすらに入れ込んでいた。そうしたら、冬にもぅ限界きて、家で大爆発を起こした。
専門上がってからは更に読むことが少なくなった。
バイト三昧で、自分の家のことをやることで精一杯だったり、眠ることが好きなのでしょっ中寝てたしね。
でも、そんな中出会った本があります。
その本は本当に大切な作品。
本の話になると、聞かれてもないのに、好きな本はこれです。と真っ先にいつも言うくらいに、好き。
で、話はだいぶ戻るのだけれども、
今日本屋に行ったらその本が文庫化されてたんだよね。
帯に2020年映画公開となっていた。
前に実写化するのもキャストも知っていたけれども、いよいよだなと改まってしまった。
昔だったら、実写化反対!とか言いそうだったけれど、今は、「どうか、どうか、いい作品になりますように。」でいっぱいの気持ちです。
専門学生の時、その本をリュックサックに入れて歩いていたけれども、文庫化されてなかったから、
重かったなぁ。そして、厚かったなぁ。
でも、あの大きさの本をわざわざ出すという行為さえも愛着湧いてた気がする。
昭島にあるマルベリーフィールドというブックカフェに行って読んだことも思い出。
電車で移動してる時も夢中になって読んだ作品。
不器用な生き方、他人から見れば駄目な奴だなと言わるような人が自分なりに一生懸命生きて、人を愛していく模様が、切なくも、私には美しくも見えた作品でした。側から見たら、「THEクズ人間」と言われるような人の懸命さに惹かれてたのかもしれない。
それがどんな関係性かは自由で、大切な人を思うことって、簡単にできないということもなんだか身に沁みた。
自分が本で感じたのとは違う世界がある映画になるかもしれない。
それでも、好きな作品には変わりがないだろう。
そこそこに、四月が待ち遠しい。
あえて、本の名前を文中には、出しませんでしたが、又吉直樹の「劇場」でした。
恋愛小説か〜と毛嫌いされる方が多いと思いますが、これは恋愛小説としてだけで、読むもんじゃないと思う。でも、又吉本人も、「恋愛がわからないからこそ書いた。」と言っております。
まぁ気になる方いれば読むか、観るかしてみてくだされ〜。